04 May 2008

東横線、夕刻下り

 金曜日の夕刻、横浜に向う。乗り入れの日比谷線は菊名止まり。中目黒で降り、東横線の下りに乗り換える。乗った通勤特急で、考え事をしてメモを取る。
 「自由が丘ー」。好感度高い女性たちが押し入ってくる。目の前の女性は冷たく背を向け、潤い溢れる髪はシャンプーのCMのように靡く。考え事に戻る。
 快走する電車。しばらく揺れに抗いながらペンを走らせていると、ふと右に気の強そうな女性と目が合う。ペン先に目線を戻すと間もなく左に視線を感じる。色目が似合いそうな女性の突き上げる侮蔑の横目。目を逸らした瞬間、全神経が反応する。
 「女性専用車両」。劇的に子犬のように小さくなった私。蘇る嘗ての失敗の記憶。透明人間になりたいと思うのは、女子更衣室に夢馳せた中学生の時以来。吹き出す汗。試合前のイタリア人サッカー選手のように髪が濡れる。
 菊名で開いた扉から一目散に脱出する姿は、当てもなく飛び出すチョロQを見るよう。
 安堵も束の間、入り着いた車両は天国か地獄か。男性専用車両の存在を確信する。黄金週間を前に戦いを終えた企業戦士達からの加齢臭は非科学的に増幅し鼻腔を侵し始める。横浜は遥か先だ。

元三中学生焼肉日記

ゴールデンウィークのある日、中学の同級生で集まり焼肉パーティーをしました。
 目の前のルネサンスでメタボに怯え汗を流す現代人を嘲笑うかのように酒池肉林に耽れ、最高でした。ホストファミリーの寛大な待遇、友の変わらぬ笑顔、麗しきゲスツ(複数形)との遭遇、シチリア風焼きそパスタの発見、屋上デビュー…。回を重ね、すっかりホームと化した消防署隣ビルヂングですが、ある官吏の熱愛発覚に他メンズ2選手への女性サポーターのプレッシャーが一気に高まりました。
 同夜合コンというダブルヘッダーをこなしたその内の一方、港町の男は打点を上げたのでしょうか。他方の万年季節労働者は、路上配布でもらったゴーヤの種を撒くことにし、スーパーバリューでプランターを買おうなどとしている有様。夏には実を付ける同植物には負けられないところ。せめてゴーヤ料理をごちそうしようとしていると願いたいものです。ホストファミリーの7ヶ月のイケメン息子も社交が始まり、ママ友からその将来を嘱望されているとか。世代を超えライバルは増えるようですが、少子化対策を次世代に回すのはさすがに早すぎます。サンチュー、ファイ(ト)!